2023年8月15日、政治家として靖国神社の公式参拝を実施!
終戦の日にインターン生や選挙を手伝ってくれた学生、スタッフ有志で靖国神社に公式参拝して参りました。
当事務所にインターンに来てくれた高校生の皆さんが靖国神社について聞いたことがあるけれど参拝したことのないということもあって今回、高校生にもお声かけしました。
靖国神社にお参り後は、パール判事の碑に献花を行いました。パール判事についても知らない高校生がいましたので東京裁判での経過などを簡単にお話させていただきました。高校生からは当時、旧宗主国であったイギリスの影響も大きいインドの出身で声を上げるなんて勇気のある行為だという声も聞かれ、少しはパール判事についても記憶を語り継いでいくことに貢献できたかもしれません。
その後、千鳥ヶ淵戦没者墓苑にも献花に伺い、先の大戦とはどういうものだったのか、自分たちなりに考えてほしいというメッセージを高校生たちにもお話させていただきました。
海外で戦没した方々(硫黄島、沖縄を含む)は約240万人にのぼります。令和4年末の時点で未収用の御遺骨は約112万柱です。この中には艦船などで亡くなった方々も含まれ、物理的にお迎えすることのできない御遺骨も含まれますが、戦後78年経った今でもなお100万人を超える方々が祖国の土を踏むことができていない現状を考えてほしい。左右、様々なイデオロギーで先の戦争を語る人間は多いが、こうした事実を見つめて自分たちなりの答えや戦後とは何かを考えてください。それはこれからを担う皆さんの役割です。
と、偉そうに語らせていただきましたが、心からそのように考えています。
私自身、大学生の折、ガダルカナル島の慰霊清掃事業に参加させていただいた経験があります。70年近く前に戦場であったとはとても考えられないほど美しい海と空の広がる島。そこでのんびりとした生活を送る島の方々を見て、緊張感を失っていた自分がいました。そんな中、慰霊清掃で様々な戦地の慰霊碑を清掃させていただく度、不思議とスコールが降ってくるのです。
何度もガダルカナルを訪れている戦友会の方々はこのスコールを「涙雨」と呼び、「戦友たちが喜んでくれているんだ」と亡くなった戦友に思いを馳せていた姿を思い出します。
ガダルカナル島での慰霊事業が半分ほど過ぎた頃でしょうか、ある日、島民の方が日本兵の御遺骨だという御骨を持ってこられました。それが本当に日本兵の御遺骨だったのか、その後の経過は知る由もありませんが、人生で初めて見た土まみれの人骨が、一瞬にしてその場が戦場であった記憶を呼び起こしたのを昨日のことのように覚えています。
今を生きる我々は偶然の積み重ねで生かされている。過去に感謝し、より良い日本を次の世代に残していこう。そう思った原体験は間違いなくガダルカナル島にあります。政治を志した一つの原体験になったとも言えます。
私も36歳になりました。
まだまだ政治の世界でも社会的にも小僧であることは間違いないのですが、高校生が少し遠い記憶になりつつある今、次の世代を担ってくれる皆さんに思いのバトンを繋いでいく作業も少しずつしていきたいと考えています。
78年目の終戦の日は政治家として初めて靖国神社を参拝させていただいた日にもなりましたが、次世代への思いを繋ぐ決意を新たにした日にもなりました。
戦争で亡くなった皆さんに恥ずかしくない日本をつくっていけるよう努力を続けて参ります。
合掌。