子育てをど真ん中に-オンデマンドバスの運行で待機児童完全解消へ!-

待機児童はゼロ!?
 日本で一番多いとされた世田谷区の待機児童は2020年1月にゼロを記録しました。特に2014~2016年度は1,000人を超える待機児童が発生していました。

 世田谷区は保育園の数を増やすことでこうした待機児童の数を解消したように見られがちですが、待機児童を算定する国の基準が変わったことも大きく影響しています。例えば、入園申し込みをしていても育児休業の延長をすることで入園させていない方もこれまでは待機児童としてカウントされていました。また、自宅から2キロ圏内に空きのある認可外施設があるにも関わらず預けていないというケースも待機児童のカウントから外されることになりました。

 こうした背景があったにせよ保育園の数を増やし過ぎたことにより昨今、世田谷区内の保育園では定員割れのところも随所で散見されており、認可保育園の一部では赤字か続く状態となっています。

しかしながら、先日駅頭の際に私も直接陳情をお受けしたのですが、保育園に入れないでお困りのお父さんお母さん方も未だに多くいらっしゃるという矛盾。

この理由の一つに世田谷区内での待機児童が偏在しているのではないかということが上げられます。広い世田谷区の中で環状七号線より西側の世田谷西部は待機児童が多く、環状八号線より東側の世田谷東部は保育園も定員割れが起こっているとも聞きます。

こうした待機児童の偏在を是正するためオンデマンドバスの運行によって、児童の需給マッチングを行い働くお父さんお母さんに負担をかけることなく、家から保育園までの送迎を世田谷区としてサポートすることによって近場の保育園が空いていなくても、保育園に入れることができる体制づくりが可能と考えます。

オンデマンドバスはもともと交通不便地域の高齢者の皆さんの利便性向上などを目的としており、2023年5月には砧・大蔵地域で試験的に運行が開始されます。オンデマンドバスの早期の社会実装を行うことによって現役の世代・子育て世代の負担軽減を行って参ります!